購入の動機
鉄道模型車両を走行させるためのレイアウトを欲しいと長年思っていました。そんな折にKATOから発売されたのがデスクトップレイアウトという製品です。線路は敷設済みで、地形も山などが成形済みの状態です。重要で地味な基礎部分の工作から解放され、制作に取り掛かりやすそうなので購入しました。構想
この製品を活用したレイアウトの作品を拝見すると、そのほとんどが引き込み線部分を終着駅とされています。しかし、そのようにしなかった理由は次の通りです。- 駅に到着する時に運転操作に気を取られる。
- 20m級の車両は2両でもプラットホームからはみ出す。
- 駅を通過する列車も眺めたい。
- 床に置いた線路で走行させている列車を乗り入れたい。
したがって、台枠を追加して線路やプラットホームを設置しています。全国のローカル線を乗り歩いた昭和50年代の雰囲気をめざしています。





製作
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機関庫
エンドレス内の引き込み線は機関庫にしています。製作当時は単線用の製品が無かったので、津川製の複線用を改造しました。安全第一のシールは新品すぎて周囲の汚れの中で浮いているので、つい最近になって掲示されたという想定にしています。
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機関庫周辺
蒸気機関車が引退して、かつて給水タンクなどがあった場所は更地になり、焼却炉やゴミ置き場がおかれているという設定です。車両基地らしくバラストの少ない状態にしたかったので、KATOのシーナリーペーパーで線路の縁を覆い、地面との境目を数色のパウダーで埋めています。
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プラットホームと駅本屋
プラットホームはGM、駅本屋はTOMIX,駅名標や柵などの小物はKATOなどですべて既製品です。ホームの上面の一部はシーナリーペーパーにより未舗装の状態を表現しています。プラットホーム上屋の柱はもっと端にするべきでした。
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駅構内
線路の間もシーナリーペーパーです。踏切や停止目標もあります。もちろん既製品です。
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駅本屋周辺の小物
変圧柱や信号てこ小屋から荷物まで、大小いろいろあります。荷物と運搬用の台車の配置が平行なので、雑然と置くべきです。
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詰所
詰所の周囲には小物を配置してあります。雑草も植えてありますが、人やクルマが通行する場所ではこんなに大きく育ちませんね。ターフなどで下草を表現していないので、単に置いてあるだけに見えます。
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駅前の建物
TOMIXの商店が並んでいます。赤枠の部分は駐車場で、ちょうど1軒分のスペースです。これは気分転換として家を置くことができるようにしたためです。クルマが停車しない縁は雑草が生えています。建物の内部も少し作りましたが、パン屋のパンなどはほとんど見えないので、無駄な努力でした。それよりも国鉄の駅前にある広場を設けるべきでした。
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樹木と池
ライケンを持っていたので、昭和50年頃のTMSの記事を思い出して、染料で染めています。他にKATOの樹木キットや手持ちの既製品も活用しています。池は木工用ボンドで水面を表現して、緑色に塗装しています。
完成後
構想で述べたように中間駅としたために、走行している列車がすぐに駅に戻ってきます。そしてプラットホームの無い線路も通行するので運行するのは急行以上の列車になります。また架線柱が無いので、電車は不似合いであるし、小型レイアウトなので長編成の列車は無理ということで、消去法で残ったのはDC急行くらいです。運転する車両が限定されたので飽きてしまい、このレイアウトを知人に譲ってしまいました。
レイアウトの裏側にあたる場所です。
