レマン湖に沿って
今朝も快晴の空にたマッターホルンが見えるが、3泊したツェルマットもこれでお別れ。街の中には大した見どころはないが、こじんまりとしたていて、過ごしやすかった。駅前の広場でマッターホルンと最後のお別れをして列車に乗ったが、出発直後は頂上が見える。昨日と同じくブリークで乗り換えるが、今日はレマン湖に沿って進む。シオン城が見える。
ローザンヌ
ローザンヌという言葉の響きに魅かれていたが、メトロに乗ってオリンピック博物館へ行くつもり。駅前のバス乗り場には、ヨーロッパとしては珍しく係員らしい人がいる。「メトロ」と尋ねると、両腕を胸の前で交差して「✖」のサイン。何かの事情で運休しているから案内に立っているようだ。結局路線バスを利用。これまで使ってきたスイスパスが有効だから切符を買う必要はない。駅周辺は賑やかだったけれど、レマン湖畔はスイスらしい落ち着いた雰囲気。博物館は予想していたよりも大きくて、ヴィジュアルも豊富。日本語の案内をヘッドホンで聞きながら見ていく。
オリンピックの歴史よりも有名な選手の使用したマテリアルのほうが目を引く。その中にモーグルの里谷多英選手のものがある。コブ斜面を滑ることが好きなので、彼女のファンなのだ。まさかこんなところで出会えるとは思わなかった。
ICの食堂車
スイスは3回目だけれど、ベルンには行ったことがない。首都だけに駅は大きいし、街は喧騒に包まれている。大規模なデモ行進が行なわれていて、「SAY」と書かれたお揃いの服を着ている。参加者には笑顔も見られて危険な雰囲気は無いが、歩き辛いので時計塔を見たことだけをベルンに来た証として、駅へ戻る。今夜の宿はジュネーブ。ローザンヌからは1時間もかからないのにわざわざベルンに立ち寄ったのは、食堂車を楽しみたいという理由もある。デモが終わったのか、たくさんの人達が列車を待っている。仲間同士で1杯になりそうだから、1等車にバックを置いて速攻で食堂車へ。何とか進行方向窓側の席を確保する。ほどなく満席になる。一応食堂車ではあるが、豪華な雰囲気はない。スパークリングワインとサラダで車窓を眺める。草原が広がる平凡な景色だが、食堂車はやはりいい。
ジュネーブ
ジュネーブはベルン以上に良くも悪くも大都会。ホテルはここでも駅前広場にある。フロントはきれいな女性。ゆっくり話してくれるし、それでも自分が理解できずに曖昧に返事をしていると、察してくれてもう一度説明してくれる。日本人の扱いになれているようだ。まだ明るいので街へ出るが、土曜日なので閉まっている店が多い。国際連盟の跡地とか行ってみたい場所もあるが、スイスでは大自然の中で過ごしたので、都市を歩いたり、路線図と格闘しながら交通機関を利用することが億劫になっている。レマン湖畔まで歩いて観光を終える。
夕食は安い中華レストランで気軽に済ませる。
帰国
鉄道とバスに乗り放題のスイスパスの有効期限は昨日までだったので、自動券売機で切符を購入する。前日に見ておいたから簡単に買える。わずか数分で空港に到着するという近さだが、その短い間でも車内改札がある。ジュネーブの空港はあまり大きくない。乗り継ぎのフランクフルトはやはり複雑。ほぼ満席で日本へ。中部国際空港からは栄行きの名鉄バスに乗る。自宅まで最も乗り換え回数の少ないルートだけれど、今月中に廃止が決まっている。乗客が数人では仕方が無いか。